提橋和男の新管理人のつぶやき

(2008/10/20)


提橋和男の新☆管理人のつぶやき 1119


「著名な医学博士が研究発表すると、
      悪徳水商売人が便乗して、如何わしい商品を売り出して困る」



インターネットの世界では、何でもインチキや悪特商法にしたがる輩がいて、前回は「水素水インチキ」に少し触れた。
水素水インチキ論は、電解還元水インチキ論につながると思う。
水素水については「著名な医学博士が研究発表すると、悪徳水商売人が便乗して、如何わしい商品を売り出して困る」という内容の書き込みがあったことをご紹介した。

批判派は、大きなミスをしている。意図的なのか無知なのか、定かではないが、彼らは「水素水が健康によいから」と解ったから、悪徳商売人が水素水を生成する機器を開発して売り込んだと考えている。
しかし、事実は逆で最初に「水ありき」で、例えば電気分解した水が「健康に良い」と人々の間に口伝えに伝わって広まった時代があったのです。その当時はそれが「水素水」かどうかなど誰も知らなかったでしょう。
その水がかつては「アルカリイオン水」と呼ばれ、今では電解還元水と呼ばれるようになりました。
科学的根拠が云々され始めたのは今から20年くらい前ではないでしょうか。「還元水で結果」が出ることに注目した研究者たちが、なぜ「還元水が健康によいのか」という仮説をたてました。
この仮説に基づいた研究の結果、還元水に「水素」が溶存していることが解りました。このように還元水に関しては、説明講釈は後からついてきたもので、「最初に水ありき」だったのです。
ですから説明講釈は何でもいいんです。「水素の溶存」が誤りであるならそれでもいいんです。それで「還元水」が「俺が間違っていたのか!」とビックリして「健康に良い結果を出すこと」をやめてしまうわけではないのですら。人間どもが「アーでもない、コーでもない」と勝手に騒いでいるだけで、還元水にとっては関係がないことなのです。
「健康に良い結果を出すこと」の科学的根拠が「水素」がインチキといっても「還元水は結果」を出しているわけですから、水素が誤りなら他の原因がを捜すべきです。

もう一度、この水について振り返ってみますと…
電解還元水の前身、「アルカリイオン水」の歴史は80年ほど前に溯るそうです。
当時、マニアの間で、電気分解した水が健康によい(病が治る)と愛好されていたそうです。ですから一般的に社会に知られた存在ではなかったのです。もちろん「アルカリイオン水」と呼ばれていたかどうかも、私にはわかりません。

昭和30年代になると、第一次ブームとして警察関係に広まったそうです。
そして、昭和40年、電気分解の整水器が厚生省から医療用具として承認されました。
医療用具として承認されたからといって、とりたてて世間に知られたりブームになったということはなかったようです。多分口コミで密かに広まっていったのでしょう。

第二次ブームは、最初のブームから30年以上も経過した平成4年、日本テレビの「今日の出来事」で、とりあげられて起こりました。
ブームが起こるまで、絶える事なく電気分解した水は、人目につく事なく広まっていたのです。
要は、この水を飲むことによって起こる事象・現象が先にあって、なぜそうなるか有力な説はなかったのだろうと思います。せいぜい「アルカリ性だから体に良い」くらいだったのでしょう。ですから当時は「トンデモ」さんの出番はなかったんでしょうね。

そのような時期に、医学界で「病と老化の元は活性酸素」ということが言われはじめ、活性酸素が病の元であるのなら、この水は活性酸素を消去しているのではないかという仮説が唱えられるようになったのです。
つまり、この水は還元力がある水であり、その指標として「酸化還元電位」なるものが唱えられました。
そこで、この水にかかわる人たちが猫も杓子も「酸化還元電位」がどうしたこうしたと、計測器をもって騒いでいたのです。
おかげで突然売上げが増えてビックリしたのがT電波工業。今まで世間からほとんど見向きもされなかった「酸化還元電位計」が売れ始めたのですから。最初はなぜ売れているのか分からなかったそうです。

平成4年のブームは「国民生活センター」からの批判があって沈静化しました。結果として倒産したメーカーも出たのです。当然メーカーには家族を養う従業員がいるわけですが、彼らは生活の糧を失いました。
メーカーや従業員は、最近摘発されているような悪徳企業ではなく、社会に対して悪事を働いていたわけではありません。むしろ人々の健康に貢献していたのです。不当な批判に需要が減退し倒産したのです。私はものすごい不条理を感じました。

平成7年、還元水の冬の時代にも、春に向けての息吹きはあるものです。日本トリム社が台湾大学で、トリムイオンの還元水が活性酸素を消すことを実証したのです。
この情報を得られた九州大学大学院の白畑實隆教授が日本トリム社との共同研究に着手、「電気分解した陰極側の水には還元力があり、その働きは活性水素によるもの」と発表されたのです。ここに「水素の働き」という仮説が実証されることとなったのです。

それからおおよそ10年。還元水に対する批判が続く中、ようやく「水素水」が注目されるようになりました。
日本医大の太田教授によって「水素水」の研究が発表されました。太田教授が「水素水」に注目されたきっかけは白畑教授の研究だと思われます。
これに対して「水商売ウォッチング」では

誤解していけないのは、この論文が、「いわゆる水素水を飲むと体に良い」といった俗説を補強する根拠にはならないということである。

と断じています。

ここでもすり替え論を展開していると私は思います。「健康に良い水がある」と80年前から愛用されてきた水がある。別に太田教授の研究発表が「俗説を補強」することになってもらわなくても結構なのである。
重複しますが、「健康に良い水がある」という水にとって科学的根拠がどうであれ、それが正しいかどうかで、この水の働きが変わるわけではありません。 

批判派は、
水素がどうのこうのだとか、やれ還元水と呼ぶのはよそうとか、ご託を並べていますが、80年間、人々が愛用してきた水によって起こる事象・現象は、どうするのですか?
つまり、水素や還元力を否定するのなら、この水によって起こる事象・現象が、なぜ、そのようなことが起こるのか、あなた方の仮説なり科学的根拠を提示しなければ片手落ちです。ところが、水による事象・現象まで否定している。本末転倒でしょう。私は誤魔化しがあるように思います。

ところで、批判派は産学共同研究についても批判しています。
九州大学大学院・白畑実隆教授は日本トリム社と電解還元水について共同研究しています。当然、共同研究ですから白畑教授の研究室に日本トリム社の研究員も派遣されています。
日本トリム社から研究のための資金が大学に提供されいるでしょう。それは不正でも何でもないことです。そこから、人類の健康に役立つ成果が挙がれば、それは立派な社会貢献になります。
そして、日本トリム社が共同研究の成果を取り入れた製品を開発し社会に供給することも社会貢献です。
さて、企業の存在とは何でしょうか?
事業家は広く社会から資金を集め(株式の発行、借り入れ)、その資金を元に雇用を起こし、設備投資をし、社会に貢献する製品を世に送り出し、社会の評価が企業の利益となります。
企業の務めは、雇用を創造し、社会に貢献する商品を提供し、利益を得て、資本家(資金提供者=株式・借入)には配当を、国家には納税を、そして、従業員には十分な生活を提供することです。
この務めを果たして、初めて企業は社会での存在を許されるのです。これは商業高校で高校生が学んでいることです。

「悪徳水商売人が便乗して、如何わしい商品を売り出して困る」とは、どういうことかというと、例えば日本トリム社が九州大学の研究に便乗してトリムイオンという如何わしい商品を売り出して困る」ということでしょう。
日本トリム社には500名近くの社員の方々が働いています。工場のパートの女性や本社や支店で働く若いOLの方々もおられるでしょう。
高校生や大学入試をひかえたお子さんを抱えて、家族のために働く営業マンもおられるでしょう。そういう人々が「悪徳水商売人」といわれてどういう思いを抱きますか?
家族の方、小さなお子さんもおられるでしょう。その人たちの心を考えたことがありますか?

日本トリム社の工場は高知県の土佐清水市という、いわゆる僻地にあります。森澤社長のご出身地だそうです。
森澤社長はここに工場を建設し地元の人々に雇用を創造したのです。工場が稼働することによって、資材を納入する企業もできて、雇用の創造は周辺にも波及しています。地域の発展に貢献しています。今は、南国市に主力工場が建設されましたが、やはり、ここでも雇用の創造が起こり、地域の人々に貢献しています。

太田教授はブルー・マーキュリーの顧問という書き込みがありましたが、研究の成果を製品化し世の中に普及し社会貢献することが「悪」ですか?
儲けることが「悪」ですか?
「風評損害」で訴えられますよ。それが怖くて匿名ですか。正論だったら堂々と名乗って論ずべきです。よく胸に手を当てて考えてください。
どちらが正論を唱えているのか、批判の内容を読めば一目瞭然でしょう。

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日医大教授がマウスで確認 : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)