提橋和男の新管理人のつぶやき

(2008/06/11)


提橋和男の新☆管理人のつぶやき 1080

がんと闘う(29)

がん克服で快挙のレスター、「永遠に忘れられない」
2008年5月20日 (火) 16:36 MAJOR.JP

 

快挙達成のレスターは捕手・バリテックに抱え上げられた(ロイター)
快挙達成のレスターは捕手・バリテックに抱え上げられた(ロイター)

【ボストン20日=Ian Browne / MLB.com】19日のカンザスシティー・ロイヤルズ戦で、自身初のノーヒットノーランを達成したボストン・レッドソックスの左腕ジョン・レスター投手。実は、「投球練習を見たら、1イニングさえ投げ切れないと思っただろう」と本人が言うほど、好調とはほど遠い状態だった。

「僕はいつもスロースターター。1回、2回、3回と乗り切ることができれば、あとは尻上がりに良くなる」。結局、初回は難なく切り抜けたレスターは、2回に四球と自らのけん制悪送球で1死二塁のピンチを招くも、後続を断ち切る。その後は8回までパーフェクトピッチングと、自身の言葉どおりの投球を展開した。

 序盤を乗り切ったレスターに、怖いものはない。女房役のジェーソン・バリテック捕手にとってはいつもの光景だったようで、「7回が終わるまで、ノーヒッターに気付かなかった。球数が100くらいだったからブルペンをちらりと見たら、誰も準備していないのでおかしいと思った」という。 ちなみに、4回2死から右中間への飛球をダイビングキャッチしたジャコビー・エルスバリー中堅手は、「キャッチした後、ノーヒッターに気がついた」と振り返る。

 9回を迎えたころには、テリー・フランコナ監督さえ浮き足立っていた。「気持ちを静めようと努め、(投手コーチのジョン・)ファレルに声を掛けた。彼はまるで大きな赤ん坊(のようにはしゃいでいた)だったので、かえって落ち着くことができたよ」

 レスターが最後の打者を空振り三振に仕留めると、バリテックがレスターを抱き上げ、選手たちが駆け寄ってきた。昨季のワールドシリーズ制覇を思わせるお祭り騒ぎが終わると、フランコナ監督が偉業を達成した左腕を抱き締めた。レスターが客席に向かって帽子を上げたとき、ファンの盛り上がりは頂点に達した。

 昨季はがんを乗り越え、世界一を決めたワールドシリーズ最終戦にも先発したレスター。メジャー3年目にしてベテラン並みの体験をしてきた24歳も、「永遠に忘れられない出来事だ。特にファンが素晴らしかった。僕が(本拠地で)投げた中では、1、2を争う大歓声だった」と感激していた。

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自身最多の130球目でも球威は衰えない。94マイル(約151キロ)の速球で空振り三振を奪い、がんを克服したメジャー3年目の左腕、レッドソックスのレスターが無安打無得点試合を達成した。

 快挙の瞬間、いつもは冷静なレスターが拳を握り、大きなガッツポーズを見せた。バリテック捕手に抱き上げられ、ナインが歓喜の輪をつくる。クラブハウスでは、優勝したかのようにビールかけの祝福を受けた。

 レスターは2006年8月に血液のがん、悪性リンパ腫の診断を受け、闘病生活を続けた。グラウンドを離れた間、こまめに連絡をくれたのがフランコナ監督だった。

 「友達のように話すこともできる。苦しい経験をした間も、常に気にかけてくれた。僕にとっては第2の父」という存在。試合後は何度も抱擁を交わし、感動を分かち合った。

 病気から復帰した昨季は4勝負けなしの成績。今季は開幕から先発ローテーションに入り、開幕シリーズの東京ドームでも第2戦で先発した。「復帰してからもなかなか自分の思ったレベルに戻らなかったが、今はまた5日後に投げられることがうれしい」。どん底を経験した左腕が、喜びをかみしめた。(共同)

◆レスターの話
「人生で一番うれしい。(記録を)考えずにやったのが、いい結果につながった。1球ごとに集中して投げた。」(共同)

  2006年8月に血液のがんの悪性リンパ腫を発症したが、克服し昨年7月に復帰したレスター。
今年3月のアスレチックスとの日本開幕戦では松坂に続き、第2戦に先発し、日本でもなじみ深い。

  また、松坂がインフルエンザで先発を緊急回避した4月23日のエンゼルス戦で、急きょ先発を立候補した。謝る松坂に「何を謝る必要があるんだ」と、逆に体調不良を気遣うなど、優しい心の持ち主だ。

 「(病気もあり)ここまで長い道のりだった。まだ実感はわかないけど、最後のアウトは一生、忘れないよ」

  レスターはしみじみと振り返った。昨年はバックホルツの快投で勢いづき、レ軍は世界一に輝いた。この日のレスターの快挙は、連覇を予感させる感動を与えた。


  松坂大輔投手がインフルエンザにかかったため、急きょ中3日で先発登板することになったレッドソックスのジョン・レスター投手。しかしエンゼルス相手に5回4失点と調整不足は否めない結果となり、レッドソックスの連勝も6でストップしました。


ノーヒットノーランを決めたレスター投手
ノーヒットノーランを決めたレスター投手

◆ジョン・レスター
02年にドラフト2巡目でレッドソックス入り。
06年6月に大リーグ昇格を果たし7勝2敗と活躍したが、シーズン終盤に悪性リンパ腫と診断され、治療に専念した。

07年7月にメジャーに復帰し、昨季は4勝無敗、ワールドシリーズでも第4戦に先発し勝利投手になった。

188センチ、86キロ。
左投げ左打ち。
24歳。
米ワシントン州出身。(共同)


松坂も感動「いいものを見ました」

「レッドソックス7-0ロイヤルズ」(19日、ボストン)
レッドソックスのジョン・レスター投手(24)が、ロイヤルズ戦で今季大リーグ初の無安打無得点試合を達成。06年に患った血液のがん、悪性リンパ腫を克服しての快挙に、同僚の松坂大輔投手(27)も感動した。

   ◇  ◇

快挙達成の瞬間、ガッツポーズのレスター。(写真提供:AP Images)
快挙達成の瞬間、ガッツポーズのレスター。(写真提供:AP Images)

  松坂もレスターのノーヒットノーランに感動した。「2年続けていいものを見ました。ドキドキしながら見ていました。僕には、九回になってさらにアドレナリンが出ているように見えたので、しっかり抑えるだろうと思っていました」。

試合終盤、クラブハウスでマッサージを受けていた松坂はあえて「ベンチに戻らない方がいいだろう」と縁起を担いで我慢。モニターに三振が映し出されると、グラウンド目指して駆け出した。
「本人しか分からない苦しさがあっただろうと思う。

体力を戻すためにトレーニングをしたくても、ままならない状態が続いたと思う。九回もあれだけパワフルに投げられる状態まで積み上げてきた。すごいことだと思う」と、闘病生活を乗り越えたレスターの、陰の苦労を思いやった。

=2008/05/21
  サンケイスポーツ他=

 

復刻・レスター、劇的な復活勝利記事を印刷する
<2007年7月25日付、日刊スポーツ紙面から>

 【クリーブランド(米オハイオ州)23日(日本時間24日)=四竈衛】レッドソックスの若手左腕ジョン・レスター投手(23)がインディアンス戦に先発し、劇的な復活勝利を遂げた。昨年8月に発症したガンを驚異的な精神力で克服。11カ月ぶりとなるメジャー復帰登板で6回2失点と好投し、今季初勝利でチームの連勝を「4」と伸ばした。今日24日、松坂大輔投手(26)が12勝目を目指して先発する。

 勝利を見届けたレスターは松坂ら他の選手と一緒に、ダッグアウトからグラウンドへ静かに歩を進め、ナインを出迎えた。「その瞬間を楽しめた。戻ってこれて良かったよ」。表情も口調も淡々していたが、胸の内には万感の思いがよぎっていた。

 昨年8月23日。アナハイムで7勝目を挙げた直後のことだった。背中に違和感を感じ、そのまま、実家のあるワシントン州タコマで親類の医師から診察を受けた。02年ドラフト2位で入団。将来のエースとして嘱望され、すでにローテーションの一角を担っていた22歳左腕を待っていたのは、「成人非ホジキンリンパ腫」という、予想だにしないガンの宣告だった。

 そこからは、野球人生以前に、生きるための闘いが始まった。年内だけで6回の化学治療を受けた。抗がん剤の影響で、頭髪は抜け落ちた。それでも、マウンドへの思いが薄れることはなかった。「とにかく野球が好きだから。1球目を投げるまでは興奮したよ」。

 レ軍打線も援護した。初回に4点を先制。病魔に勝った男が、復帰戦で負けるはずもなかった。レ軍は4連勝でメジャー最速の60勝目に到達し、今季最多タイの貯金「21」。「本拠地のような雰囲気。レ軍のファンはすばらしいね」。難病を克服した23歳は、かみしめるように感謝の言葉をつぶやいた。

 ○…同僚レスターの復活勝利を、レ軍松坂も心から祝福した。春季キャンプ中には、松坂が腕の振りについてレクチャーするなど、陰ながら復帰登板までの道をサポートしてきた。「彼自身は闘病の苦しさは言いませんが、普通の病気と違うし、非常に大変だったと思う。今日は彼のためにあった試合だと思います」。自らは、今日24日の先発に備え、試合前にはマウンドの傾斜をチェックした。現在13勝と最多勝争いでトップを走る左腕サバーシアが相手だけに、力のこもった投げ合いが見られそうだ。

 ◆ジョン・レスター 1984年1月7日、米ワシントン州出身。高校時代は同州の最優秀選手に選ばれ、02年ドラフト2巡目(全体57位)でレッドソックス入り。昨年6月に初昇格を果たし、左腕では球団初のデビュー5連勝を飾った。闘病生活に入るまで7勝2敗、防御率4・76と先発ローテーションを守った。左投げ左打ち。188センチ、86キロ。今季年俸38万4000ドル(約4610万円)。

 ◆非ホジキンリンパ腫 悪性リンパ腫の分類型で、リンパ系組織に由来し全身に発生する悪性腫瘍(がん)。レスターの病型は「退化性大細胞型リンパ腫」だった。基本的に切除による治療は困難で、放射線療法および化学療法が一般的。症状が消えても5年間の経過観察が必要で、その間再発がなければ「治癒」となる。メジャーでは通算399本塁打のアンドレス・ガララーガ(元ロッキーズ)、NHLでは6度のポイント王に輝いたマリオ・ルミュー(元ペンギンズ)、ゴルフ界では93年の全米プロ王者ポール・エージンガーらがリンパ腫を克服し、現役を続けた。

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がん闘病から復活…Rソックスのレスター投手が自主トレ

昨シーズン後半、悪性リンパ腫から復活を果たした大リーグ、ボストン・レッドソックスのジョン・レスター投手(24)。早くもキャンプ地の米フロリダ州フォートマイヤーズで、トレーニングを行っている。

ガンから復帰したボストン・レッドソックスのレスター選手
ガンから復帰した
ボストン・レッドソックスのレスター選手

 レスター投手は2006年6月、メジャーデビュー。だが、8月に悪性リンパ腫の1種と診断され、治療に専念、完治した。とはいえ、昨年のキャンプに姿を見せたレスター投手は、体重が30ポンド(約13・6キロ)も減り、顔も青白かったという。 「昨年の前半は辛かった」とレスター投手。1Aで投げ始め、2A、3Aとマイナーでの調整を続けた。そして、7月23日、メジャーのマウンドに帰ってきた。その後、4勝をあげ、ポストシーズンでは3勝1敗、防御率1・93。レッドソックスのワールドチャンピオンに貢献した。
  レッドソックス・バッテリー陣のキャンプは今月14日から。しかし、レスター投手は既に、ランニング、ダッシュ、キャッチボールにウエートトレーニングと本格始動している。

 「体重も190ポンドに戻り、体調は万全。体を動かしたくてしようがない」という。
  フォートマイヤーズで自主トレをしているクリーブランド・インディアンズのケリー・ショパッチ捕手は「ジョンは苦難を乗り越えた。メジャーで長いこと活躍することになるだろう」と話している。(フロリダ州フォートマイヤーズ グレン・ミラー)
2008/02/15 01:25 USATODAY