提橋和男の新管理人のつぶやき

(2008/05/23)


提橋和男の新☆管理人のつぶやき 1079

女性初快挙!50戦目・・・パトリック歴史的V
        インディ・ジャパン300マイル(2008.04.20)

写真1
女性で初めてインディカーシリーズで優勝したパトリック。
2位のカストロネベス(左)とトロフィーの大きさを比べて胸を張った   =栃木県・ツインリンクもてぎ(AP)

インディ第3戦 ダニカ、シナリオ通り「女王」

 米インディカー・シリーズ第3戦「ブリヂストン・インディジャパン300マイル」(読売新聞社など後援)は、女性のダニカ・パトリック(26)(米)が優勝する歴史的なレースとなった。(小島雅生)

 栃木・ツインリンクもてぎのオーバル(楕円(だえん))コースを舞台にした超スピードレース。だが、今年は雨に悩まされた。公式予選は中止、4月19日に予定されていた決勝は、コースに雨がしみ出るというトラブルで20日に延期された。

 だが、1日待った5万人のファンは、波乱万丈のレースが楽しめた。そして主役は女性。17戦のシリーズで1戦しかない日本での戦いが、その舞台となった。

終盤無給油で逆転

 200周のレースは終盤の50周が、極端に重要だ。1秒を切る差で超高速の戦いを続けていた各ドライバーは、チェッカーから逆算して戦いを組み立てる。

 その終盤戦で、ダニカはどんどん後退した。スピードが乗らず、順位は9位まで下がり、トップとは半周以上の差がついた。

 この時、ほとんどの観客は気づかなかったが、実はダニカは「200周目のチェッカー」に向けて完璧(かんぺき)なシナリオを描いていた。最後の給油が遅かったことを利用して、残りを無給油で走ろうとしていたのだ。

 ドラマが幕を開けたのは、残り5周。先頭グループが次々に給油へ。あっという間に2位に上がったダニカは、同じ作戦のカストロネベスにも襲いかかった。差は15秒もあったが、カストロネベスは戦略を徹底しきれずガス欠気味に。1周で5秒以上も詰めより、198周目で抜き去った。ダニカだけは、ゴールまで同じペースだった。

 「作戦は自分で考えて実行した。チームからの無線指示は、あとから来た」とダニカは振り返った。クレバーなレースを自分で演出して見せたのだ。3年間の経験がもたらした成長であることは間違いない。

注目度 飛躍的に上がる

たくましさは体つきにも表れている。公称1メートル57のダニカは、実際はもっと小柄に見えるが、デビュー時に比べ、首は太くなり、筋肉のついた体はレーシングスーツの上からも分かる。「オーバルでは強烈な重力加速度がかからないから、体力的な問題はない」というが、鍛え上げた体があってこそ、2時間の間、冷静な判断力を保てるのだ。

 メディアからの「女性による快挙」という言葉には、少し複雑な反応を見せた。「成長する過程では、女性だからという特別な扱いを受けてこなかった。その中で勝ち上がった」という。一方で「女性で初めてメジャーレースの優勝が出来たのは、素直にうれしい」という言葉も出た。

 彼女とシリーズの注目度は飛躍的に上がった。第4戦(カンザスシティー)では5位走行中にトラブルで戦列を去ったが、多くのメディアが詰めかけた。

 第5戦は40万人の観客が集まる最大のレース、インディアナポリス500マイル(通称インディ500)。デビュー年に最後の10周まで首位を走ったレースでもある(結果は4位)。さらに大きな存在になる可能性も十分だ。

=2008.05.01読売新聞=

⇒君はダニカ・パトリックを知っているか?

写真4 写真6
写真7
写真5 写真8