提橋和男の新管理人のつぶやき

(2008/05/22)


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活躍する女性像(70)

<女子ゴルフ>福嶋晃子が11年ぶり国内メジャー制覇 [ 05月11日 15時33分 ]

女子ゴルフのワールドレディース・サロンパス杯は最終日の11日、34歳のベテラン、福嶋晃子が、20歳の申智愛(シン・ジエ)=韓国=とのプレーオフを制し、今季初勝利を挙げた。国内通算22勝目。今年から公式戦に昇格した大会での優勝で、11年ぶり3回目の国内メジャー制覇となった。申は、日本での2勝目を逃した。

 単独首位でスタートした福嶋は最終ラウンドで一つスコアを落とし、通算4アンダー。2打差の3位で出た申は一つスコアを伸ばして並んだ。すべて18番(パー3)で行われたプレーオフの5ホール目で、福嶋がボギー、申はダブルボギーとなり、勝負が決まった。

◇経験と集中力が勝利への武器に◇

プレーオフを制し、今季初勝利を喜ぶ福嶋晃子=東京よみうりCC
プレーオフを制し、今季初勝利を喜ぶ
福嶋晃子=東京よみうりCC

 緊迫したまま1時間6分にも及んだプレーオフの大激戦は、5ホール目に決着。手ごわかった新鋭と抱き合った福嶋の目からは涙があふれ出て止まらなくなった。「メジャーで勝ちたい。お願いだから勝たせて、と思いながらプレーしていた」。我慢比べを制したベテランは、泣き笑いの顔でそう振り返った。

 経験と集中力が勝利への武器になった。プレーオフが行われた18番は、202ヤードと長いパー3。最も難しいホールで、福嶋は3日目までパーセーブが1度もなかった。しかし、この日はプレーオフ4ホール目まですべてパー。最初のパットでグリーンをしっかりと把握し、「あとは大丈夫」の手応えを得たという。外せば負け、の4メートルのパットもあったが、申智愛が「すごい」と感嘆した集中力で沈めた。1メートルを外してボギーとなった5ホール目に勝利が転がり込んだのは皮肉だが、若い申の緊張は福嶋よりも先に限界を越えており、短いパットを連続して外した。

 97年に2年連続賞金女王、99年に米女子ツアーで2勝するなど活躍してきた福嶋も、相次ぐ故障で最近は若手の台頭に押されていた。だが、今季は腰痛が消えて完全復調。この日も申ら大きく上回る飛距離を見せつけている。97年に国内メジャー制覇をした時との違いを聞かれても「私は何も変わっていない」。「飛ばし屋アッコ」がそのままのスタイルで最前線に帰って来た。【野村隆宏】


申智愛のボギーパットがカップに蹴られた。その瞬間、福嶋の目に大粒の涙があふれた。

 「こんなにうれしい優勝は久しぶりです。今夜は、ひと晩中、泣いていると思います」

 プレーオフは、絶体絶命のピンチが続いた。正確なショットで、すべて1オンした申とは対照的に、3度もグリーンを外した。

11年ぶりのメジャー大会制覇。インタビューで涙ぐむ福嶋晃子
11年ぶりのメジャー大会制覇。
インタビューで涙ぐむ福嶋晃子

 粘りに粘った。1ホール目は右手前からピン1メートル、3ホール目はバンカーから2メートルに寄せた。4ホール目は右下のラフからピン左奥4メートルと微妙な位置についたが、ねじ込んでパーセーブ。驚異的な粘りが、相手の“根負け”を誘った。そして、5ホール目。申が1メートル足らずのパットを2度も外し、勝敗は決した。

 プレーオフの舞台、18番(202ヤード、パー3)は最も苦手だった。第3ラウンドまで、すべてボギーかダブルボギーで『通算4オーバー』。最終ラウンドで初めてパーをセーブしていた。

 「何度もあきらめかけました。申さんは本当にすきがなかった。“お願いだから勝たせて”という気持ちでした」

 97年の明治乳業カップ(現ツアー選手権)以来の国内メジャー優勝で『グランドスラム』達成に“王手”をかけた。「あとは日本女子オープンですね。やっぱり、頑張りたいです」。

 ここ数年は腰や足首に痛みを抱えてのプレーだったが、今季は「どこも痛くなくて、ゴルフに集中できています」。若手の台頭で「ベテラン」と呼ばれる立場になったが、パワーと経験、精神力では負けない。

 「賞金女王? まだ5月ですよ。次の優勝が先です」。新たな目標を掲げたとき、もう涙は消えていた。

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プレーオフを制して今季初勝利を挙げ、インタビューで涙ぐむ福嶋晃子
プレーオフを制して今季初勝利を挙げ、
インタビューで涙ぐむ福嶋晃子

込み上げる涙を止められない。プレーオフで14歳下の申を退けた福嶋は、笑顔で大溝キャディーと握手をかわした直後、右手で顔を押さえた。11年ぶりのメジャー制覇。号泣する娘の姿に、母静江さんは「あの子がこれほど泣いたのは、久しぶりでしょう」と目頭を押さえた。
昨年は2勝しながら腰痛に悩まされ、今季は「再生」を決意。オフからトレーニングに励んだ。1月には10人の若手プロや練習生を率いて、神奈川の実家で合宿を行い、体調十分でシーズンを迎えた。先週から調子が上がり、今大会前は母に「試合を見に来て」と告げていた。20代前半の若手が中心となる女子ツアーで、元賞金女王の意地を示した。

 国内ツアー通算22勝目を挙げて、史上7人目のメジャー3冠を達成。古閑を抜いて今季賞金ランクでトップに立ち、次は10月の日本オープンで初の4冠を目指す。「コースの条件や相性もあるから」と控えめだが、春のメジャーで復活を証明した今、手応えは十分、感じている。【佐藤智徳】

▽福嶋晃子「ほんとにめちゃくちゃ嬉しいです。いつもの優勝と全然違います。97年からメジャーでは勝っていなくて、そんなにメジャーに合わせて調子が上がることもないし、相手はいい選手ばかりで隙がなく、どうやったら勝てるんだろうってずっと考えていました。本当に何度も何度もあきらめて、マイナスにも考えたけど、最後はお願いだから勝たせて!って思いました。今年は体はどこも痛くなくて、ゴルフのことだけ考えられます。(賞金女王の可能性も出てきましたが)まだ5月ですから(笑)。まずは次の優勝を目指します!」
▽申智愛 勝敗の結果ではなく、きょうの勝負が本当に面白かったと思う。(最後に外したパットは)あまり難しくなかったが、緊張しまった。福嶋さんは、集中力がすごくて素晴らしい選手だった。惜しい試合とは思うが、悔いはない。

=2008.05.12 毎日新聞・サンケイスポーツほか=

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