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提橋和男の新☆管理人のつぶやき 1036
挑戦、男たちの詩 78
松坂大輔の戦い(1)
1億ドル男、松坂大輔投手は、新人としてシーズン15勝を挙げたものの12敗を屈し「1億ドルは高すぎる」「先発ローテーションから外すべき」と批判にさらされていた。アメリカンリーグ・チャンピオンシップ・シリーズ第3戦に先発した松坂は、先発としての責任回数5回を投げきれず4回2/3、6安打4失点で敗戦投手となり,メディアの批判は最高潮に達していた。背水の陣で松坂大輔投手は絶対失敗の許されない第7戦の先発マウンドに立った。
今回は、松坂大輔投手の戦の記録を追ってみた。 |
松坂で勝った!Rソックスが3連勝で3年ぶりWシリーズ進出!

レッドソックスがワールドシリーズ進出、
松坂が勝利投 |
【ボストン21日(日本時間22日)】1億ドル右腕の真価見せた! レッドソックスが11−2でインディアンスに大勝。4勝3敗として3年ぶり11度目のワールドシリーズ(WS)進出を決めた。先発の松坂大輔投手(27)が5回を6安打無四球の2失点で勝ち投手となり、日本人投手としてポストシーズン初白星。24日(日本時間25日)開幕のWSで松井稼頭央内野手(32)が所属するロッキーズと対戦する。
あっという間に歓喜の輪に飲み込まれていった。1勝3敗のがけっ縁からの3連勝。夢にまで見たワールドシリーズ進出だ。3万7000超の大歓声が降り注ぐ中、松坂はともに逆境を乗り越えた仲間たちと感謝の思いを込めて抱き合った。
「チームのみんなが7戦目までつないでくれた。その気持ちに応えたいと…。負けることはないと思っていました」
地区シリーズを含め、ポストシーズン10戦目。松坂が初めて見せた会心の笑みだった。天王山の第7戦。強い気持ちをボールに乗せた。一回、最も警戒していた先頭打者のグレーディ・サイズモア外野手(25)のバットをへし折る二飛で発進。MAX150キロ。3−2と1点差に迫られた五回二死一塁の場面で、アズドゥルバル・カブレラ内野手(22)を外寄りのチェンジアップで空振り三振に斬ると、自然と右手でガッツポーズを作っていた。
生きるか、死ぬかのマウンドだった。決して大げさではない。ポスティングでの入札金と6年総額の契約金合わせて“1億ドル(約114億円)の男”として、大きな期待を背負いレ軍入団。慣れない環境で今季15勝を挙げたが12敗を喫した。
ポストシーズンでも2戦連続で五回途中KO。「本当に1億ドルの価値があるのか?」。厳しいボストンのメディアとファンの風当たりは強くなった。この試合でふがいない内容なら“戦犯”扱いは必至。怪物神話も終えんの危機だった。
仲間がもり立ててくれた。第5戦に先発したエースのジョシュ・ベケット投手(27)は「必ず(第7戦の)お前に回す」と約束して勝利。野手陣も「第7戦の準備をしておけよ」と声を掛けてくれた。
負けられない。一回の登板時、松坂はこれまでのヒップホップ系の曲でなく、日本の人気グループで親交のあるEXILE(エグザイル)の「real world」という曲を球場に流した。「試合直前に聞いていて“これだ!”と思った。きょうくらい、日本の曲で勝負がしたかった。歌詞も僕の境遇に似ていた」と松坂。『結果を出さなけりゃ そこでなにもかも終わる』というフレーズに奮い立った。
野茂、吉井、佐々木ら過去6人が挑戦して届かなかった日本人投手ポストシーズン初勝利を勝ち取った。さあ、西武時代の同僚、松井稼が率いるロッキーズとの頂上決戦だ。「まさかワールドシリーズでその機会に巡り合うとは。うれしいプレゼントですね」。チームを世界一に導くことが“1億ドルの男”の使命。最高峰のシャンパンファイトで今季を締めくくる。
2007年10月23日 06時58分 サンスポ
日本人リレー光った!岡島がピンチもピシャリ、反撃断ち切る
【ボストン21日(日本時間22日)】レッドソックスの日本投手リレーが、チームをワールドシリーズ進出へ導いた。先発・松坂に続く2番手で六回から登板した岡島秀樹投手(31)が八回途中まで無失点に抑えて、インディアンスの反撃を断ち切った。リーグ優勝の原動力となった無敵の左腕が、ポストシーズンでも大活躍している。
松坂の気迫を受け継いだ。おとなしい岡島が、感情むき出しでほえた。

安定した投球を見せた岡島。プレーオフに入っても、シーズン同様気負いはない。 |
「あのときは絶体絶命だったんでね。エラーのランナーをかえしたら、あとがイヤだから、何が何でも抑えてチームの勢いを止めたくなかった」
1点リードの七回。2イニング目となった岡島は一死からケニー・ロフトン外野手(40)を三塁後方の飛球に打ち取ったが、フリオ・ルーゴ遊撃手(31)が落球。一、三塁という一打同点のピンチを招いたが、続くケーシー・ブレーク内野手(34)を、メジャー移籍後に習得した宝刀“オーキドーキボール”(チェンジアップ)で三ゴロ併殺。米国で初めて見せた力強いガッツポーズが飛び出した。
「シビれる場面でしたけど、休養明けの方が緊張しましたよ」。ルーキーイヤーの今季、チームトップの66試合に登板。疲れから調子を落とし、9月14日のヤンキース戦以降、約2週間、自己流調整の許可を得て休養をもらった。
慣れない環境で蓄積された未体験ともいえる疲労に、野球人生で初の禁酒も行った。「日本の時はビールを飲んで、サウナで汗をかいてさっぱりして切り替えた」という岡島が「体に悪いことはしたくない」と酒を断った。ポストシーズンを前に体調は回復。ようやく禁酒も解除された。チームに心配をかけた分、決戦のマウンドでお返しする。
「本当に苦しかったけど、本当に勝ってよかった。ワールドシリーズ? 日本シリーズを2回やるつもりで頑張ります」。日本人リレーでつかんだリーグ優勝。松坂−岡島。ワールドシリーズでも、勝利の方程式とする。
2007年10月23日 02時52分 サンスポ
松坂は「ギリギリ合格」と地元紙=レッドソックス優勝から一夜明け−米大リーグ
【ボストン22日時事】米大リーグのレッドソックスが、3年ぶりのア・リーグ制覇を遂げて一夜明けた22日、地元ボストンの各紙は1勝3敗から3連勝で逆転優勝を果たした戦いを詳報した。
ボストン・ヘラルド紙は、タブロイド判の9ページを割いた。5回2失点でプレーオフ初勝利を挙げた松坂大輔投手を、「ギリギリ合格の働き」と題して報道。米国1年目のレギュラーシーズンで15勝を挙げたことは評価しながらも、チームが6年総額で1億ドル(約114億円)以上の巨額投資をしたことを踏まえ、「勝ち進んだことで、チームは大輔にさらなる期待をする」。今後についても、「アウト15個(5回)なら物足りない」とした。
ボストン・グローブ紙は、試合直後にナインが歓喜の輪をつくった写真をトップ面に掲載し、「レッドソックス、うなりを上げてワールドシリーズへ」の見出し。特別面では、2番手で岡島秀樹投手が奮闘した最終第7戦の内容を伝えた。
2007年10月23日 09時04分 時事通信
松坂につないだC.シリング、「ダイスケならやってくれる」
【マサチューセッツ州ボストン、20日】地元で行われたクリーブランド・インディアンスとのア・リーグ・チャンピオンシップシリーズ第6戦に大勝し、ワールドシリーズ進出へ逆王手をかけたボストン・レッドソックス。7回2失点の好投で勝利に貢献したベテランの先発右腕カート・シリング投手は、翌21日の先発を任された松坂大輔投手に後を託した。

帽子を振って地元のファンの声援に応えるシリング |
5回途中で降板したシリーズ第2戦の借りを返す好投で、チームを勝利に導いたシリングは、3勝3敗で迎える翌日の最終戦について「第7戦はやるかやられるかだ。それ以上、なにも言うことはない」とコメント。そして、その第7戦に先発する松坂について、「後はダイスケ頼みだ。オレは、彼が何か特別なことをやってくれると信じているよ」と語り、期待感を示していた。
またシリングは、この日の投球のポイントとして、連打で無死一、二塁のピンチを迎えた3回表のピッチングを挙げ、「(ジョン・ファレル投手コーチには)1球1球を大事にしろと言われ続けていたんだ。もし、それがあの時にできなければ、最悪なことが起きていただろうね。とにかく、次の1球に集中したんだ」と、コーチからの助言と自らの集中力が勝利につながったとコメント。
そして、「ここは特別な場所さ。オレはこのチーム、そしてファンのためにプレーできることに喜びを感じている」と、本拠地フェンウェイ・パークでの今ポストシーズン初勝利をかみ締めていた。
2007年10月21日 13時43分 ISM
勝利から10分後,松坂の表情から笑顔が消え、その目に力が宿った。ここまでポストシーズン2試合連続KO。リベンジの機会は第7戦という大一番で巡ってきた。「チームが3連敗したあと、みんなに「必ずもう1回お前に回すから準備しておけ」と言われていた。気持ちは入っている。もうあしたに向かっています」1勝3敗と後がない状態から第5戦はエース右腕ベケットが快投。そしてこの日は40歳のシリングだ。勝負強さを発揮したベテランは「大輔の選手生活の中で、ビックゲームで大きな仕事ができなかったことはない。何か特別なことをやってくれる。彼に伝えるメッセージは"WIN(勝て)”それだけだ」と松坂にすべてを託した。
フランコナ監督も「試合の流れは先発で決まる。大輔がやってくれる」。誰もが松坂を信じている。
2007年10月22日スポーツニッポン
松坂、Rソックスの命運かけてシリーズ最終戦に先発へ

シリングからアドバイスを受ける松坂 |
ア・リーグ・チャンピオンシップシリーズは、ボストン・レッドソックスが2連勝を飾り、3勝3敗のタイで翌21日の第7戦に持ち込んだ。そして、その最終決戦には松坂大輔投手が先発。レッドソックスの命運は、この男の右腕に託されることになった。一方のクリーブランド・インディアンスも、10年ぶりのワールドシリーズ進出を決めるべく、シリーズ第3戦で打ち崩した松坂の再攻略を狙っている。
ボストン・レッドソックス(3勝)−クリーブランド・インディアンス(3勝)
1勝3敗のがけっぷちから2連勝し、シリーズ最終戦に持ち込んだレッドソックス。第3戦で5回途中4失点とノックアウトされるなど、今ポストシーズン2試合で防御率6.75と結果を残せていない松坂の起用には不安の声もあったが、テリー・フランコーナ監督は当初の予定を変えることなく松坂の起用を明言。20日に勝利投手となったカート・シリング投手ら同僚たちからも松坂に期待する声は続き、松坂にとっては、名誉を挽回する最高の機会だ。しかし、逆に結果を残せなければ、地元で大ブーイングを浴びることになるだけに、絶対に負けられない一戦でもある。
松坂は今季、インディアンス戦には今シリーズを含めて3試合に先発しており、5月の初対戦では6回途中6失点でKOされるも、7月の対戦では7回零封の快投、そして先日の一戦でまたノックアウト。相性の良し悪しは微妙なところだが、勝つか負けるかの大勝負となる試合では、相手が誰であれ、とにかく自分の投球ができるかにかかっているだろう。高校時代の甲子園決勝、日本代表としての「ワールド・ベースボール・クラシック」決勝など、大舞台で結果を残してきた松坂が、いよいよその真骨頂を発揮するときだ。
一方のインディアンスは、第3戦で7回途中2失点の好投を見せ、松坂に投げ勝ったジェイク・ウエストブルック投手が先発。ここ2試合で19得点と、息を吹き返したレッドソックス打線を再び沈黙させることができるだろうか。両チームにとって絶対に負けられない運命の一戦は、米国東部時間の21日午後8時(日本時間21日午前9時)開始の予定。
2007年10月21日 16時49分 ISM
意気に感じていた。快勝で成績を3勝3敗の五分に戻したチームメートを、レッドソックスの松坂はグラウンドに出てハイタッチで出迎えた。
「3敗したあと、チームのみんなに『必ずおまえに回すから準備をしておけ』と言われていた。自分の番が来るのを待っていた」。プレーオフに入り、2戦連続で五回途中降板。「このままでは終われない」と第7戦の先発に向け、気持ちを切ることはなかった。
13日の第3戦は4失点で敗戦投手となり、試合後は約1時間ロッカールームのいすに座り込んだ。この時の心境をフランコナ監督にはこう説明したという。「落胆や失望を自分の中から追い出す時間が必要だった」
気持ちを切り替えると、あとは、信じて待つだけだった。1998年夏の甲子園の激闘や決勝のノーヒットノーラン、昨年のワールド・ベースボール・クラシックでの好投、そして世界一…。実力はもちろん、大舞台を引き寄せる力も持っているように映る。がけっぷちに追い込まれたチームは盛り返し、そして第7戦は巡ってきた。
「気持ちは入っている。あしたに向かっている」。メジャー1年目で勝てばワールドシリーズ進出、負ければ今季終了の大一番に“三度目の正直”を期して先発する「1億ドル右腕」。淡々とした口調ながら、すでに表情は険しさを含んでいた。(共同)
⇒松坂大輔の戦い(2)
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