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提橋和男の新☆管理人のつぶやき 948-3
プロ野球日本シリーズ(3)
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| 川上に投げ勝ったダルビッシュは優勝の瞬間、笑顔でベンチを飛び出した |
V腕ダルビッシュ!
竜投・川上に痛快リベンジ「本当に最高です」
この瞬間だけを夢見ていた。追い求めた日本一の称号を、ついにつかんだ。自らを大きく成長させてくれた札幌のマウンドで、ダルビッシュが躍動。20歳の若きエースが、北海道に歓喜をもたらした。
「いつもと同じ。楽しんで投げられました。このチームは明るいし、本当に最高です」
ミスで自滅した第1戦とはまるで別人だった。「同じ相手に2度は負けられない」。強い気持ちが表れたのは二回だ。前回はオール外角で逃げるような四球を与えたウッズに対し、いきなり内角へ。結果的には右前打を許したが、攻めの姿勢を貫き、自分のリズムを守り通した。二死一、三塁のピンチも、第1戦で先制タイムリーを浴びた谷繁を三ゴロ。序盤のヤマ場を乗り切ると「今年1年の集大成の全力投球」で八回途中まで投げぬいた。
「小さいころから日本一にはなれなかったから…」と父ファルサさんも感無量だ。東北高時代の03年夏の甲子園も、決勝で涙をのんだ。この日はスタンドに、ファルサさんとともに東北高の恩師である若生監督(現・九州国際大付高監督)を招待。日本一になった姿を見せた。「安定しましたね。アイツは細く見えるけど首が太いんです。軸がブレない」と若生監督も成長ぶりに目を細めるばかりだ。
「涙は出なかったですね。なんででしょう? まだ、アジアシリーズもありますから」。優秀選手賞を獲得した20歳はまだまだ、どん欲だ。この大舞台で自己最速の153キロをマークしたように、潜在能力は底知れない。ダルビッシュは、この歓喜の瞬間も通過点として、日本一の大エースへの階段を登っていく。
(越智健一)
◆投手陣を支えた日本ハム・鶴岡
「きょうはウッズに内角を見せていこうとダルビッシュと話していた。(第3、4戦のスタメンを外れ)2試合外から冷静に見られたのがよかった」
◆第2戦、第3戦で好リリーフを見せた日本ハム・武田久
「難しいことを考えず、ストライクを投げていけたのがよかった」
札幌揺らした!稲葉MVP弾!5戦7打点、文句なしの“仕事人”
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| ダメ押しの本塁打を放った稲葉。日本一の確定弾となった |
道産子の夢を乗せた打球が、右中間スタンドに突き刺さった。44年ぶりの日本一確定弾。八回一死、稲葉が2号ソロをたたき込んだ。5試合でチーム最多の7打点。文句なしのMVPだ。
「本当にみなさん、最高です!! みなさんが打たせてくれました」
優勝請負人がお立ち台で絶叫した。44年前のMVP(土橋、種茂)は異例の2人。賞品の高級車トヨペット・クラウンをどうするかが“問題”になったが、今回は賞品をすっきり独り占めだ。
はなむけ弾でもあった。九回、隣には号泣する新庄がいた。自分を変身させてくれた恩人だ。ヤクルト時代の応援テーマが“必殺仕事人”だった職人・稲葉が転機を迎えたのは、04年オフ。FAでのメジャーを目指したが夢破れ、拾われた先の日本ハムにいたのが、底抜けに明るいプリンスだった。
その新庄に引っ張られ、今季開幕戦ではハーレーに乗って登場。その姿に魅せられたファンたちは、交流戦で稲葉にチャンスが回ると、自然発生的にジャンプを始めた。稲葉がその期待に応え続けたことで、後半戦は全打席でジャンプするように進化。中継カメラまで揺るがす“稲葉ジャンプ”は、いまや札幌名物となった。
そして、通算4度目のシリーズでも“不敗神話”を継続した背番号41。「なんとか引き継いでいきたい。新庄さん、ありがとうございました」。プリンスなき日本ハムは任せろ−。北海道のファンに愛された稲葉が、ファンを大事にする新庄イズムを受け継ぐ。
日本ハム、北の大地に刻んだ歴史的1勝!小笠原が逆転決勝打
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| ファンはこの一打を待ってイタ。ガッツ小笠原の逆転タイムリー二塁打。sy法復活なら、もう日本一はもらったも同然!? |
(日本シリーズ、日本ハム6−1中日、第3戦、日本ハム2勝1敗、24日、札幌ドーム)ガッツだぜ!! やっぱり男だぜ!! 日本シリーズ第3戦は、不振だった日本ハムの主砲・小笠原道大内野手(33)が一回、今季のプレーオフ、日本シリーズを通じて初安打となる逆転2点タイムリー二塁打。6−1で中日に連勝し、対戦成績を2勝1敗とした。史上初めて北海道で開催された日本シリーズを白星で飾った日本ハムは、やはり史上初となる北海道胴上げに、大きく一歩前進した。
寡黙なサムライは右腕を突き上げて、喜びを爆発させた。誰もが待ち望んだ一撃。パ・リーグ2冠王の主砲・小笠原がシリーズ9打席目、プレーオフから通算すると17打席目でようやく放った初安打。長かったトンネルから抜け出す一打は、値千金の逆転打となった。
「気持ちで打ちました。(これまで)みんながカバーしてくれて勝ってきた。なんとか結果を残したかった」
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| 守備でも八回に井端の打球を好捕。打って守ってノッてきた!! |
1点を追う一回。森本の右前打と相手ミスで得た無死一、二塁。打席に向かう小笠原の目には4万1798人の味方が見えた。耳には、力強い声援がこだました。体が自然と、力みのないフルスイングを思い出した。143キロのシュートを左中間へ一閃。2人の走者が次々と本塁を駆け抜けた。
第2戦を終えて6打数無安打。「そんなに状態が悪いとは思わなかった」。言葉では努めて平静を装ったが、“見えない重圧”に体は押し潰されそうだった。日本シリーズという名のプレッシャー。「やり直しがきかない。独特の雰囲気がある」。10年間あこがれ続けていた舞台は、体に染み込んでいたはずの打撃感覚を狂わせた。
前日23日には居残りでティー打撃。ジュラルミンのケースに乾燥剤を入れてバットを持ち歩き、スイングすれば1グラムの違いすら判別できるという男が、鬼の形相で何度も何度も、何度もバットを振った。そうしないと不安でたまらなかった。
苦悩は、家族の顔を見ることで膨らんだ。最愛の2人の娘は7歳と6歳に成長した。テレビの画面や球場で、パパの打席にだけ反応していた子供たちは、今季途中からチームの勝敗まで気にするようになった。「今では小笠原道大のファンじゃなくて、ファイターズのファンになっちゃったよ」。家族の前で誓った“優勝”の約束。自らの不振で破るわけにはいかなかった。
史上初めて北海道で開催されたシリーズ。22日には初雪も観測され、23日は最低気温1.3度まで冷え込んだ。ひと昔前ならプロ野球界の頂点を決する一戦が、この時期に札幌で開催されるなどと誰が想像しただろう。
そんな歴史的な試合を白星で飾り、次の願いはやはり史上初となる北海道での日本一胴上げ。球団を誘致した関係者から、初めてプロ野球を目にした幼いファンまで、それは道民約563万人の夢−。
「ひとつひとつのプレーは“個人”だけど、それがつながっていくのが、今年のファイターズの野球。みんなで戦っていきたい」と小笠原。あと2勝。第1戦を落とした後の2連勝は日本一確率73%というデータもある。目を覚ましたサムライが北の大地でいよいよ天下を統一する。
(本間翼)
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