提橋和男の新管理人のつぶやき
(2006/11/30)

提橋和男の新☆管理人のつぶやき 948

プロ野球日本シリーズ(1)

北海道日本ハムは新庄を受け入れることで、大きく変わり、新庄は北海道日本ハムの選手の意識を大きく変えた

新庄が変えた北海道日本ハム
      OBが語る日ハム日本一
            今関勝(2006年10月27日)

ファンと一緒にチームをつくろうとしたフロントの大改革
北海道日本ハムが44年ぶりに日本一に輝いた。

 私が日本ハムでプレーしていたのは1993年から2000年までの8年間。その間に優勝のチャンスが3回あった。そのうちの2回は1軍で登板し、ローテーションにも入っていた。オールスターまでに8.5ゲーム差を付けたが優勝をできなかった年もあった。そのような過去があるだけに、今回の日本一は日本ハムOBとして、本当にうれしい。

 北海道日本ハムが変わるために大きな力になったのは、新庄剛志が入団したことだ。フロントが、ファンを大事にし、ファンと一緒にチームをつくっていく形に“変わろう”という意識改革をしたからこそ、新庄を受け入れることができ、すばらしいチームに変わったのだと思う。
 よく「ゲームを楽しむ」という言葉を勘違いしてしまう選手がいるが、それは決してふざけることではない。真剣にプレーして、緊張感を楽しむ、目標を達成することを楽しむということなのである。真面目でおとなしい選手が多かった私がいたころのチームと比べて、ことしは調子が悪くても、暗い顔ではなく笑顔を見せる選手が多かった。北海道日本ハムのメンタル面の強さは、新庄が引っ張っていったと思う。阪神から米大リーグに移籍し、その後北海道日本ハムに移る過程で、明らかに彼の発言は変わった。そして、そんな新庄とは対照的な、玄人好みする北海道日本ハム生え抜きの小笠原道大や金子誠らがうまく絡み合い、北海道日本ハムはいい方向へと向かった。

先発を支えた守備力の高さとリリーフ陣の活躍

マウンドで歓喜する日本ハムナイン

 このシリーズが始まる前には、中日が有利だと言っている解説者が大半だった。守備力・投手力が良く、打撃力もある同じようなタイプのチームだけに、先発投手がそろっている中日を推した解説者が多かったのであろう。だが、私は北海道日本ハムOBとしてではなく、ライターとして北海道日本ハムが有利だと予想した。そんな私でも正直、3戦目の武田勝の先発は予想できなかったし、5回1失点とあそこまで投げるとは予想していなかった。

 4戦目に先発した金村暁は監督批判で処分を受け、シーズン1位通過にも、パ・リーグ優勝にも立ち会うことができなかった。気持ちが高ぶった状態での発言で本意ではなかったと思うのだが、この登板には反省の念と悔しい気持ちがあったのであろう。マウンドに上がると球場を埋めた観客に対して一周、謝罪のあいさつをしてからマウンドに立ち、その気持ちを投球で示した。その結果、5回を投げて、5安打を打たれながらも無失点だった。

 ダルビッシュ有や新人の八木智哉、武田勝、9月24日以来の1軍マウンドとなった金村など 先発投手が活躍できた裏には森本稀哲や新庄、小笠原や金子といった守備力の高い選手がいたことが挙げられる。さらに、武田久、岡島秀樹、マイケルらリリーフ陣の活躍も見逃せない。リリーフ陣が打たれた中日と、リリーフが抑えた北海道日本ハム。先発投手が「長く投げなくてはいけない」と感じるか、「行けるところまで行く」と考えるかでは、まるっきり結果は変わってくるだろう。

故大社義規氏に見せたかった日本一
 胴上げのときに大社啓二オーナーが前オーナーである大社義規氏の遺影を持っていた。私の知る限りでは、日本のプロ野球のオーナーで一番野球を愛していたオーナーだったと思う。故大社義規氏に見せたい日本一であった。そのオーナーに見せられなかったことだけが残念でならない。

  最後に、日本ハムOBとして大変うれしい日本一であった。本当に一緒に応援してくれた北海道日本ハムのファンの方、選手、フロント、裏方さん、おめでとうございました。そして本当にありがとうございました。

<了>

■今関勝/Masaru Imazeki

 野球強豪私立高校をいじめにより1年で中退。クラブチームを経るなど変わった経歴で、1993年にドラフト3位で日本ハムへ入団。ローテーションの一角として活躍し、96年にはイチローらと共にオールスターに出場。同年、自己最多の11勝を挙げた。2000年に日本ハムを解雇。野球を続けられる環境を探し求め、アメリカ東海岸の独立リーグ「Atlantic League」の球団に入団。昨年までの3年間、メジャーのスカウトの目にとまることを信じ、ひたすら投げ続けた。盗塁世界記録保持者のリッキー・ヘンダーソンらと共にオールスターに出場するなど、メジャー昇格も間近と思われたが、日本にいる家族の事情でアメリカでの活動を断念。現在は、日本のクラブチームで好きな野球を続けながら、「日本のプロ野球」と「アメリカ独自の野球」の両方を経験したことを生かし、野球の発展、そして人々の心の発展に貢献すべく、講演、文筆活動を中心に活動中

= yahooスポーツ=

日本ハムが44年ぶり日本一!新庄、涙の最終打席

ナインに胴上げされる新庄

日本シリーズ第5戦が26日、札幌ドームで行われ、日本ハムが4−1で勝利。シリーズ4勝1敗で44年ぶりの日本一を地元・札幌ドームで決めた。今季で引退を決めている新庄は最終打席では、涙をこらえながら打席に立ち、三振に倒れたものの、豪快なフルスイングで最後の姿を札幌のファンに焼き付けた。

 初回、日本ハムは2死ながら満塁の好機を作ると、打席には新庄。しかし三振に倒れ先制機を逃す。序盤は中日・川上、日本ハム・ダルビッシュの両先発が得点を許さず、スコアボードに「0」が並ぶ。先手を取ったのは王手をかけられた中日だった。中日は4回、2死満塁から荒木の内野安打で先制。

 日本ハムも5回、1死三塁から金子がスクイズを決め、同点に追い付く。さらに6回、1死三塁の好機にセギノールが右翼スタンドに勝ち越し2ラン本塁打を放ち、逆転に成功した。

 8回には稲葉がソロ本塁打を放ちリードを4点に広げ、9回表の中日の攻撃をマイケル中村が三者凡退で締め、日本一を決めた。

 今季での引退を発表している新庄は、8回、最後の打席では両目から溢れる涙をこらえながら打席に立った。結果は三振に倒れたものの、豪快なフルスイングで最後の雄姿をファンの目に焼き付けた。優勝決定後、涙が止まらない新庄をチームメートが胴上げ。引退の花道を日本一という最高の結果で飾った。

=livedoor スポーツ =

■ 試合結果

【第1戦】 10月21日(土) 中日 4 − 2 日本ハム [勝]川上 [敗]ダルビッシュ
【第2戦】 10月22日(日) 中日 2 − 5 日本ハム [勝]八木 [敗]山本昌
【第3戦】 10月24日(火) 中日 1 − 6 日本ハム [勝]武田勝 [敗]朝倉
【第4戦】 10月25日(水) 中日 0 − 3 日本ハム [勝]金村 [敗]中田
【第5戦】 10月26日(木) 中日 1 − 4 日本ハム [勝]ダルビッシュ [敗]川上

⇒北海道日本ハムの勝因を探る