提橋和男の新管理人のつぶやき
(2006/10/24)

提橋和男の新☆管理人のつぶやき 936-2

活躍する女性像(54-2)

ウィー、17歳の誕生日もゴルフ場で

OCTOBER 12, 2006 07:08


17歳誕生日もゴルフ場で

ミシェル・ウィー(17)は、1年前のこの頃、意味深いデビュー戦を行った。米女子プロゴルフ(LPGA)ツアー三星(サムスン)ワールドチャンピオンシップであった。全世界が注目する中で、プロの舞台に足を踏み入れたウィーは、ゴルフ場で16歳の誕生日を迎えて、ケーキまでカットしながら明るい笑顔を見せたが、肝心の大会終了後にはルール違反による「失格」で涙を流した。あれから1年が経った。今年もウィーはゴルフ場で誕生ケーキを切った。13日、米カリフォルニア州ビッグホーンGC(パー72)で開催される三星ワールドチャンピオンシップに招待選手として出場しているためだ。

今回もウィーは、米LPGA史上最多の単一大会6番目の優勝カップを狙うアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)と一緒に熱いスポットライトを受ける。公式の記者会見に招かれたウィーは、「この1年が本当に矢のように過ぎていった。てんてこ舞いに忙しくて、成功的だった」と、プロ転向後のこの1年間を振り返った。

ウィーはプロデビュー後14大会に出場した。米LPGAの8大会では合格点をもらったが、男子の6大会では失敗を繰り返して「無謀な挑戦」と非難された。

今季だけでも米LPGAツアーの7大会で6回もトップ5位内に入って、71万8343ドルを稼いだ。シードがあったなら、賞金ランキング14位に当たる。しかし、男子大会では高い壁を実感したまま、下位グループの成績で予選脱落した。

それでもウィーは、「(性の対決は)私の長年の目標であり、来年もたくさん挑戦する計画だ」と話した。彼女が望んだ17歳の誕生プレゼントは車かペットの犬だった。しかし、何よりもプロの初誕生日を迎えて、一度も抱いたことのないプロ大会優勝カップが切実ではなかろうか。

毅然と夢を追うウィー

2006年09月21日


夢を追うウィー

 性別の壁を越え、挑み続ける16歳の少女ミシェル・ウィーが米男子ツアーに出場し、最下位で予選落ちした。米男子ツアーへの挑戦は今回が6度目にして、すべて予選落ち。米国外を含めると男子の試合への挑戦は11回を数えたが、予選通過できたのは層が薄い韓国ツアーで1度だけだ。おまけに今回は欧州ツアーで最下位の予選落ちを喫した翌週、米国でも最下位の予選落ちとなったため、彼女の挑戦を疑問視する声が強まっている。

 ボロボロのゴルフで81をたたいた2日目のラウンド後。「男子への挑戦を見直すべきでは?」「女子の試合で優勝してから男子の試合に出るべきだという批判をどう思う?」。米メディアは辛辣(しんらつ)な質問を浴びせかけたが、ウィーはひるまなかった。「人々の批判をなくすために挑戦しているわけじゃない。やりたいからやっているんです」

 ウィーは「平凡は嫌。人と違うことをやりたい」と思い立ち、男子の世界に挑み始めた。最初はマンデー予選に出て、自力で出場権を獲得。その努力が認められ、推薦枠をもらえるようになった。昨秋、高校生でありながらプロ転向。「Eメールがあれば、世界中どこにいても先生とやりとりできる」と兼業の苦労もなんのそのだ。

 度重なる予選落ちが悔しくないはずはない。方々から聞こえてくる批判の数々が気にならないわけはない。しかし、ウィーは毅然(きぜん)としている。「私の夢は男子の試合で勝ってマスターズに出ること。その夢を達成すれば、批判は終わる。そこまで行けば、何も気にしなくてよくなる。だから私は絶対にあきらめません」

 何かをしたいと思っても、大人になればなるほど、さまざまな都合や事情であきらめてしまう。だが、ウィーは心の底からわき出た欲求に素直に向き合い、夢を追う。そんな生き方に共感できるからこそ、人々は彼女に声援を送る。彼女の姿勢がうらやましいからこそ、人々は嫉妬(しっと)の念を抱く。

 われわれ大人は、彼女のようなネバーギブアップの精神を貫き通せるかどうか。ウィーを批判する前に、ちらっとでもいいから

船越園子・ 朝日新聞

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