提橋和男の新管理人のつぶやき
(2006/9/15)

提橋和男の新☆管理人のつぶやき 924-1

活躍する女性像(52)

全米テニス・シャラポワ初V、妖精から女王へ

全米オープンを初制覇し、優勝カップを頭上に
掲げるシャラポワ。ふたが外れるハプニングも(ロイター)

エナン・アーデンのリターンがネットとなった瞬間、シャラポワはコートに両ひざをつき、体を折った。「本当に信じられない」。
一番好きな街というニューヨークで、念願のビックタイトルを手にした。完勝と言っていい。最初のサービスゲームこそ、思うようにファーストサーブが入らなかったが、それからは強力なサーブで崩しておき、鋭いパシングショットにドロップショットやロブも交えた多彩な攻撃でポイントを重ねていった。
昨年と同じくウィンブルドンでは準決勝で敗れ、全米にすべてをかけた。一週間休んだ後に、体力つくりを始めた。コーチの元で一日数時間、体を鍛えてからボールを打った。一週間後に試合形式の練習を始め、臨んだ前哨戦のトーナメントで「動きが良くなった」と感じた。
決勝では昨年の全米女王・クライシュテルスを破り、優勝。体力的な自信は、精神的な安定も生み、高い集中力につながった。
華やかなコート外の活動が注目されがちなこともあり、なかなかトッププレーヤーとは認められなかったが、対戦成績が悪かった世界ランキング1位のモレモス、2位のエナン・アーデンを連破した意味は大きい。
表彰式では、得意満面で優勝カップを頭上に掲げたら、ふたが外れ落ち、大慌て。2度目の四大大会タイトルを「ケーキの上のイチゴ」に例え、「イチゴをもっとたくさんケーキの上に並べたい」と笑う。まだ、無邪気さは残るが、力強く女王の座についた19歳を、もう妖精とは呼べない。

=2006年09月11日・夕刊読売=

シャラポワ 苦手アーデン下し初V

 テニスの四大大会今季最終戦、全米オープン第12日は9日、ニューヨークのビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンターで行われ、女子シングルス決勝は第3シードのマリア・シャラポワ(19)が、全仏優勝の第2シード、ジュスティーヌ・エナン・アーデン(24)をストレートで下し初優勝。04年ウィンブルドン選手権以来、2度目の4大大会制覇を成し遂げ、優勝賞金120万ドル(約1億4000万円)を獲得した。男子シングルス準決勝は、3連覇を狙う第1シードのロジャー・フェデラー(25)と、3年ぶりの優勝を目指すアンディ・ロディック(24)が勝って決勝に進んだ。

 シャラポワは表彰式でトロフィーを手にした時、うれしさのあまり頭上に掲げて跳び上がった。その勢いでトロフィーのふたが外れるハプニング。「いかにも私って感じ」と照れ笑いを浮かべた。

 衝撃的だったウィンブルドン制覇から2年。両手で顔を覆ってひざをコートについた勝利のポーズは、ウィンブルドンを制した時と重なった。しかし、純白のウエアが黒に替わり、4大大会で優勝するための苦労をより深く知った選手の顔になっていた。「あの時は誰も私に期待なんかしていなかったけど、あれからは、いつも優勝候補として期待を感じてきた」

 世界ランキング2位のエナン・アーデンには過去1勝4敗。立ち上がりこそ強打に押されて第2ゲームでブレークを許すが、すぐにブレークバック。「今まで負けた試合と同じことをしないようにした。それだけよ」。長いラリーを嫌って攻め急いだり、小細工をしたりせず、持ち味のパワーあふれるストロークを左右に散らし「攻撃的な忍耐」を持続。第9ゲームをブレークして第1セットを奪取すると、第2セットは第7ゲームでブレークに成功した。「大会前の準備がよかったわけじゃないわ。子供のときからずっと積み上げてきた準備が実ったの」

 数々のウエアの中でも「一番のお気に入り」という黒いワンピースで決勝を戦った。ワンピースは自身の公式サイトでオークションに出す予定で、売上金は「マリア・シャラポワ基金」に積み立てられる。新しく立ち上げたこの基金は、世界中の恵まれない子供たちを助けるためのもの。「世界の誰かを救えるかもしれない。私は恵まれない子供たちに夢を与えてあげたい」。ロシアから米国に移住して夢をつかんだ19歳は、そう言って笑った。

 ≪アーデン 敗れたが「いいシーズン」≫エナン・アーデンは最後まで流れを引き寄せられなかった。「相手は本当に強かった。(シャラポワは)2週間すごいプレーをした。優勝に値する。私は将来またチャンスをつかみたい」と肩を落とした。勝ったのは全仏だけとはいえ、1シーズンの4大大会すべてで決勝に進んだのはオープン化以降7人目の快挙。「安定して、いい成績を残せているのはうれしい。まだ終わっていないけど、いいシーズン」と少しだけ笑みを見せた。

 ≪ナブラチロワ 混合Vで有終の美≫49歳のナブラチロワが混合ダブルスの優勝で有終の美を飾った。2度目の引退で「絶対にこれが最後」と強調した。左利きの華麗なボレーは健在で快勝。「ボブ(ブライアン)とのペアはとても楽しかった」と笑った。初めて全米オープンに出場したのは73年と実に33年前。シングルスでツアー167勝など偉大な記録を残した。「長い道のりだった。次の世代にテニスを伝えられたことがうれしい」と話した。

 ≪フェデラー 偉業へあと1≫フェデラーはダビデンコにストレート勝ちした。ダビデンコとは今年の全豪オープン準々決勝で接戦を演じており「似たような感じになると予想していた。驚いた」と話した。ウィンブルドン選手権を4連覇するなど「芝の王者」として名高いが、全米のハードコートも「自分には非常に合っている」と自信を深めている。過去に全米で3連覇しているのはレンドルとマッケンローだけ。19年ぶりの偉業まであと1勝だ。

2006年09月11日

2006年 09月 11日 05:00:49
<06全米オープン・テニス>シャラポワ 決勝から一夜明けて記念撮影を行う - 米国【ニューヨーク/米国 10日 AFP】全米オープン・テニス2006(the US Open Tennis Championships 2006)・女子シングルス決勝で、大会第2シードのジュスティーヌ・エナン・アーデン(Justine Henin-Hardenne、ベルギー)をセットカウント2-0(6-4、6-4)のストレートで降して2004年のウィンブルドン以来2度目の4大大会優勝を果たした大会第3シードのマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)が、試合から一夜明けて会場のあるフラッシング・メドウズ・コロナ・パーク(Flushing Meadows Corona Park)で記念撮影を行った。(c)AFP/Getty Images Jamie Squire

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