提橋和男の新管理人のつぶやき
(2006/7/14)

提橋和男の新☆管理人のつぶやき 894-2

がんと闘う(6-2)

王監督見て下さい 松中 守砲でカツ


王監督見て下さい。松中 守砲でカツ

 病床の王監督へ、左翼からエール! 福岡ソフトバンクの松中信彦内野手(32)が7日、首脳陣に「4番左翼」でのフル出場を申し出た。胃の腫瘍(しゅよう)の除去手術を受けることになった王貞治監督(66)がチーム離脱後、きょう8日の楽天戦(宮城)が初めてのゲーム。「テレビで見ているから」とメッセージを残した王監督に、DHではなくグラウンドに立ち続けて、全力プレーで勇気を与える。

 ベンチの中では収まらない。胸を支配する思いを表現するには、グラウンドに立ち続けるしかなかった。入団10年目で初めて王監督が指揮を執らないゲーム。「初陣」を前にしたこの日、松中は首脳陣に自らの強い決意を伝えて回った。

 松中「こういう状況ですから、とにかく1試合1試合チームを引っ張っていくことです。左翼の守備? 守る守らないは関係ない。その辺りについてはコーチに任せていますから、自分はとにかく集中して勝つことだけを考えたい」

 淡々と、言葉を選びながら話した松中だが、島田外野守備・走塁コーチはこう明かす。「遠慮はしないでほしい、レフトを守ってチームにカツを入れたい、と言ってくれた」。交流戦後、右臀部(でんぶ)の傷の影響もあってDHが続いたものの、松中はこうした配慮をやんわり拒否。あえて「4番・左翼」を志願した。

 5日の試合後、王監督は「テレビで見ているから」とナインに告げて休養を発表した。すでに病院の許可を得てCS放送の設備を整え、きょうにも視聴が可能になるという。電話で直接「テレビで見てるぞ」と言われた松中にも、そんな王監督の“期待”は十分すぎるほど伝わってきた。

 松中「とにかく覇気のない野球だけはしたくない。いつも監督が言われるように、強い気持ちを持って戦う。そんな試合をしていれば負けても納得はしてもらえる。監督はいつも一番気合が入っていた。その姿をボクも見てきたのだから、あれぐらいの気迫を持って戦いたい」

 今季の松中は、交流戦で「左翼手」としてもブレーク。王監督も「ファインプレーはないが球扱いのセンスはある」と認めていた。打席で、外野で、全力でナインを鼓舞する姿をテレビ画面越しに送り届けることが、最高の見舞いになると信じての左翼直訴だ。

 チームはこの日、仙台へと移動。シーズンは何事もなかったかのように続き、王監督不在の戦いが始まる。「10年間、王監督のもとでやってきたことを、今さら変えることはできない。今まで通り、チームを引っ張っていきたい」。秋の“胴上げ”は至上命令。離れて闘う王監督に全力でエールを贈る。 (山本泰明)

 =2006/07/08付 西日本新聞スポーツ=

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