ブランチ
(2004.11.19,掲載)

++おいしさは「気」で決まる! ++

我が家の家族そろっての外食といえばもっぱら近所のファミリーレストラン。
独身の頃、ダンナがまだ「彼氏」だった頃は、気のおもむくまま、値段なんか全く気にせず、おいしいものを求めていろいろなお店を食べ歩いていましたが、現在は6歳と3歳のちびっ子たちを連れて気兼ねなく店に入れて、お腹いっぱい食べられるところはどこといえばずばりファミリーレストラン。まさに我が家のような世代がメインターゲットでしょう。
今日はイタリアンだ!今日は中華だ!今日は和食だ!とファミレスのバリエーションも豊富です。
我が家のお気に入りは近所の中国料理のファミレス「B」です。娘たちもあれこれ好きなものをたくさん注文して、とてもうれしそう。週末の夜の店内は活気があって、店員さんたちもはりきっています。
たまの家族との外食はとても楽しい。私も、準備やあとかたづけから解放されてホントに楽チン。
いつも心もお腹も満足して帰路につきます。

 ところがある日のこと。全くちがうシチュエーションで、別の地域の同じお店に入ったときのこと。
平日の昼間、知人と打ち合わせがあり、たまたまお昼時だったこともあり、近くにあった「B」に入ったのです。
つまり、どこでもよかったのだけれど、とりあえず、という感じで。
その時間帯のその店は、学生らしき若いアルバイト男女がメインだったのですが、彼らはぜんぜんやる気がなさそう〜。つまらなそう〜に働いています。
注文したのはおなじみのメニューでしたが、でてきたものを食べてみてびっくり。
全然おいしくない!まるで調理済みの食材を袋ごとあたためたて、ただお皿にポンとあけただけ、みたい。
ま・まずいよー!!知人いわく、「私も大学生時代アルバイトしていたからわかるけど、こういうところのはたいていそうだよ」とのこと。それはそれでいいのです。ファミレスなんだから、こだわりシェフが厳選した素材を長時間かけて仕込んだものを求めにきているわけではないから・・。チェーン店だから店によって食材や調理法方が大きく異なる、ということもないでしょう。

ということは、我が家が毎回、心もお腹も満足していたあのおいしさの正体は、料理の素材や調理法ではなかった、とういうことかもしれません。お父さんが車でみんなを連れてきて、ごちそうしてくれたから。
娘たちが好きなものを注文してうれしそうだったから。私も家事から解放されて楽チン、と喜んでいたから。家族そろって笑って食べていたから。お店の人たちも笑顔できびきびと迎えてくれたから。
それらが全部「最高においしい」のエッセンスになっていたのだということがよくわかりました。

ところでこれらのことは、本当にあるそうです。気のせいではない、というべきか「気」のせい、というべきか、またく同じ素材・調理法でも調理する人の「気」によって味が全く変わってくるということがあるとのことです。
「気」というと深い話になっていきますが、つまりは同じ条件でも、作る人やもてなす人次第で、お店だったらお店の、味も雰囲気も全然違うということ。また食事の時の雰囲気も、とても大事なんだそうです。
赤ちゃんや小さい子供に、標準どおりの栄養(食事)を、ただ単に事務的・機械的に与えているだけでは、たとえそれが栄養価が高くても発育や表情が悪くなるそうです。「食事を与えてるからいい」ということではないということですね。少々栄養的には波があったり、そうそう理想的なメニューにはならなかったとしても、楽しい雰囲気の中でおいしく食べた子達は発育も良く、知能もさえてくる、という実験もあるそうです。

かといって、我が家のように、いつだって雰囲気は最高だけど、メニューはいつもイマイチ・・?なんていうのもダメですね。
ファミレスのコメントもほどほどに、まずは私も、もっとおいしくて心のこもった家庭料理を家族のためにキチンと作ることが、今後の課題、というわけです。




本田奈津己