ブランチ
(2004.05.25,掲載)

++ 「現在進行形」のオンナ」 ++

 先日、友人が15年ぶりに会うという女友達を紹介してもらいました。
会う前に友人から聞いていたその彼女は、40代前半、アメリカ帰りの努力家キャリアウーマンで、小学生の娘さんを1人で育てているシングルマザー。それを聞いただけでも、大変な苦労をエネルギッシュに乗り越えてきた女性なんだろうなぁ…と、私の想像した彼女のイメージは「確立しているいい女」。自分の歩んできた道、経験してきたことが、ゆるぎない自信につながっていることが外見にもにじみ出ているような人を思い浮かべました。だから、いい女に違いないけど、ちょっと手ごわい感じ。それに加えて、15年ぶり、今はすでに40過ぎ、ということからなんとなくメイクも髪型も15年前、みたいなちょっと古い、「昔はいい女だった」風イメージを勝手 に描いていました。そういう人って、確かに世の中にけっこう存在してるじゃない?70年代、80年代に流行だった髪形やメイクがそのまんまで止まってしまっていて、内面も、なんていうか、その時で止まってしまっているというか現在はオバサン化している風の人…。
 ところが実際にあらわれた彼女は、エメラルド色のスカーフをネックにかわいく結んだ、素肌に透明感のある、それでいてエネルギッシュな、イメージしていたよりもずっとチャーミングな人。その印象は「現在進行形の女」。つまり、もうできあがっちゃっている、メイクも髪形も含めて、生き方もスタンスも、もう確立しちゃっている、というのではなく、時代の流れに身をあわせる柔軟性や、新しいこと知らなかったことを知ろうとする、謙虚であると同時に積極的でもある姿勢が感じられる、つまりとても素敵な人だったのでした。そう思わせる要素は、決して内面だけでなく、いやむしろ、特に女の場合は外見、肌のコンディションや、流行をとりいれたファッションなどなども大きくモノをいうし、若いときにはない謙虚さ、自信、経験、知性など、その人のすべては年齢を重ねるほどに外見にあらわれるものなのだ…と改めて実感した次第。
会う前は、彼女のプロフィールを聞いて、すごく年上だし世界が違う人かな…と思ったけれど、会ってみたら、そういえば娘の年齢もたいして変わらないし、そこここに女の共通項が存在する、同志のような親しみがもてました。むしろ彼女の肌の透明感に、私のほうこそ、「油断している場合ではない!」あせりました。私も今年で34歳。「オバサン」なるか「大人の女性」になるかの分岐点真っ只中。外見も中身も、常に「現在進行形の女」でいよう!



本田奈津己